
みなさんこんにちは。
Ito-の新井です。
寒い日が続きます。体調管理には十分注意ですね。
さて今回は現場の工程、進捗管理をどのように行い、予定通り現場を収めていくかについてお話したいと思います。
現状、建設業者(当社も含む)は年度末の時期でとてつもなく忙しい日々が続いています。
大~小規模の現場を毎日同時に5現場近く動かしています。ここに急案件が入り、職人さんが何人いてもぜんぜん足りないこともあります。
こんな状況の中監督さんは現場を段取りし確実に終わらせていかなければなりません。
当然いきあたりばったりのやり方では大きなポカをします・・・
本当に大変・・何か月も先の現場の状況までしっかりまとめていないといけません。
じゃあどうやってこんな大量の現場をこなしていくか!?というと、われわれ建設業者には現場特有の工程、進捗管理をする為の『工程表』というものがあります。
バーチャート工程表といいます。
縦軸に作業の項目、横軸に時間、日数などをとって、各作業の開始から終了までを棒状で表現したもの。
これを使うことで各作業の進捗度合(率)や日数などを管理することができるのです。
ようは工程表の通り作業が進んでいれば必ず予定期日に仕事が終わるということです。
でも現場は生き物です。予想しきれなかったトラブル等で進捗が遅れることも多々あります。
じゃあ遅れたまま行くのか・・・・てそうではありません。遅れを取り戻すために人材を増やしたり資材の搬入量を増やしたりしながら遅れを取り戻します。
そういったやりとりをする上で必ずこの工程表が必要になるんです。
というかこれが無いと何も始まりません。
監督さんは現場が始まる何週間も前にこの工程表を作り上げます。
こんな大事なもの・・・・・・なのにそれでもうまく工期に間に合わない事があります。
その原因の結構な要因が職人さんが工程表を無視して作業をしていることです。
無視というより工程表の見方がわからない職人さんが多いんです。
監督や職長さんクラスになるといろんな場面でいろんな人と打ち合わせを行うのでそれにあたってこの工程表がわからないなんて話になりません。ほぼ絶対に知っています。
でもその下の職人さん達は読み方も見方もわからないので当然現場にいっても9時~17時までできることをやるだけで、それがはたして工程表通り出来ているかなんて知る由もありません。
工程管理のスペシャリストみたいな人がずぅぅっと現場にはりついていられればいいのかもしれませんが・・・・この忙しい時期そういう訳にもいかないので、ある程度は職人さんにお任せしなければなりません。
建設業というと・・なんとなく体使ってなんぼというイメージがあるでしょう。僕自身も若いころは先輩に『頭でおぼえるな体でおぼえろ!』的なことをいわれてきました。でも昨今の建設業はいろんなルールやコンプライアンスなどを厳しく取り締まるようになり、昔のようにモノだけ作ればいいという時代はとっくに終わってしまいました。いろんな仕様やルールに則って緻密な作戦をたてて現場の作業をより効率よく確実に良いものを作る。これがあたりまえなんです。
ようは体はもとより頭もフル回転させないといい現場にはならないということです。
体も頭もフルに使う・・・・うぅ~ん過酷(汗)
それでも私たちはものを作るのが大好きなのであきらめる訳にはいきません。当社では全社員にこの工程表の読み書き、ノウハウを勉強会を開催して教えています。その甲斐あって今では事務員さんまでが工程表を作成しこれをみながらみんなで打ち合わせを出来るくらいになりました。
職人さんも会議の中で自信を持って『工程表通り進んでいます!』と発表してくれます。
まだまだ建設業というと3Kのイメージが強いかと思いますが、これからももっともっと勉強してクリーンなイメージにかえていきたい。そんな風に思う今日この頃です。